ブログトップ

詩客 ~僕の詩一つ、地球に殴り書き~

kzo10.exblog.jp

三卓(択)な感想? 2005.5.4


食卓縁第三回公演
 『拝啓、お久しぶりです。お元気ですか?』
 作・演出 okame.
 2005.5.4~5.5
  4日(水)14:00/19:00
  5日(木)13:00/18:00
会場
 横浜STスポット


4月の頭に新宿で観た芝居ははっきりいって伏線とコントをつなぎ合わせたわけわからん芝居!であった。
(めっさ笑ったけど・・・、中身があったかと言われれば・・・)

そして今回はというと・・・。
いつシャッターが切られるかわからないホラーでバイオレンス?なセルフタイマー機能付き芝居!であった。
(作者の意図した作品自体によるトラウマ作りはそういう意味では成功でしょう。頭痛が痛いでしたから・・・)

この日川崎から来てくれた友人は小劇場観劇初心者。
芝居は学芸会でしか観たことないという人。
私めは見事に二重のトラウマにはまったでございます。

しか~し!
横浜の褒め殺し劇評家(自称)として名高い(自賛)シアターアプルカズオ(※)としてはここで引くわけにはいかず筆をとった次第です。

※シアターアプルは新宿コマ劇場の地下にある劇場。
 当時学生だった私はここでキャラメルボックスの芝居を観まくった。
 (上川隆也さんが大地の子で有名になる前まで)
 観劇の原点たる聖地?


場所は精神科の病院。(だよね?)
その精神科の女性医師と看護士。
手紙好きな先生のわかったようなわからないようなテキトーな問診が繰り返される。
それぞれ精神的に病んでいるらしい人たち。
(ちっと多かったかな。あと2.3人絞ってその分濃くして欲しかったかも)

人によっちゃ何故それがっていう行列に並べない病とかそのシリーズで全員来たほうがなんか身近だったかも。
目がめっちゃいいのにコンタクトのチラシをどうしても受け取ってしまうんです病とか。
(例です・・・)

それにしても鶴田真由似なあの先生の演技。
トラウマとともに強烈な印象を焼き付けられました。
常に目と口元が半笑いのまま淡々と続けられる演技。
魔性です。こんな感覚ははじめてかも・・・。
恐ろしい程近くで観てるわけですし。
どうにも整理つかなくて夜の回を観たという友人と約一時間電話して出た結論が催眠です。
他の役者も観客もスタッフも全て彼女による催眠術に問診シーンから徐々にかかっていったのです。
これで全て解決!
誰も本当の結末はわからないわけです。
催眠が解けた瞬間、銃撃シーンですから。
しかも画期的なオペレーションルームからの手と銃と口でバンッ!ですから。
(あの手タレさんは出演者には数えないのだろうか・・・。台詞もあるし?)


ああいう全てわかっていながらもったいぶった感じの演技をされるとこの役者さんの違う舞台での違う役の演技が観たくて仕方なくなります。そういう意味では客演された方の中では一番成功している役者さんかも?

幾度と無く患者に手紙を渡す先生。
あのお茶会のあと次は何に誘おうというのか・・・。
(たぶん魚民で二次会です。)


とここで一気に話を戻してと。


きままなれんきちのお部屋。

さがぶに客演なさったれんきちさんのホームページが食卓縁との出会いなわけです。
3/20当時、私は感想を書くべくさがぶのホームページを探した。
※綺神ワルキューレ(相模舞台同盟)
が諸事情によりなかった。
というわけでなんやかんやあってさがぶ提携?姉妹?劇団の雑貨屋まんぼうさんのところに行き、れんきちさんの日記を発見し現在に至るというわけです。

私めが移り住んだ横浜を中心に活動する劇団いろいろ観たいなというニーズにばっちりはまった最初の劇団ということなのです。

れんきちさん演じるトモサカチエは途中何役か違う人格が出てくる多重人格役。
(きっとれんきちさんの目玉にはバーコードのような痣が・・・)※サイコ参照
役者的には変化に富んでいてやりがいある感じだったのでは無いでしょうか。
殺陣的なものもあり、感情むき出しシーンあり。
歌姫と並んでとても良いアクセントになっていたと思います。
なんせ問診とお茶会の2シーンだけみたいなもんですからね~。

さがぶの時は一度観たことのある相方の天然本部長にどうしても目がいってしまい印象度が薄かったですが、今回は間近だったのでいろいろわかりました。
ナイキのシューズ履いてるとか。
(だけかいっ!)
ナイキもいいけどアディダスもおすすめです。(なんの話だ・・・)

撃たれた時の台詞かぶせにゃ驚きました。も一回反対側でも観なきゃてこと?
そういえば客入り口側だったので最後の最後ではじめて笛吹き役の姿を観た。
1トラウマ入った瞬間です。

トモサカ役4ステは心体ともにお疲れ様でした。
(妻役や笛吹き役、また歌姫役もある意味疲れるだろうけど)
さがぶの練習シーンが垣間見れて楽しんでいたれんちゃん日記に自分の名も載るたぁ思っておりませんでした。
ありがとうございます。

あと印象に残ったのは歌ですね。
あれはよかった!
オリジナルなんですよね?
劇中歌CDですと帰りに売ってれば買ってかえったです。
作る予定は無いのでしょうか?
webにMP3で置いてくれたりすると最高なのですが・・・。
切なる希望です。


ここまで引っ張りましたがこの作品の劇評?のまとめは三択です。
(食卓縁第3回公演だけに・・・)
観た方も、この劇評しか読んでない方も自由にお好きな解答をお選び下さい。
また違う解答も是非募集~。


①テーマ「必死」・・・必ず死ぬとかいて必死。
全ては歌姫の脳の中で進む物語。様々なプレッシャーにより精神的に病んでしまった歌姫は同性である精神科医に救いを求めるとともに恋に落ちる。病の上に病を重ねた彼女は歌とともに死ぬ。もう会うことのない先生を心の中で殺すとともに自らも死を選ぶ。ある日、死者から届いた手紙。医師としても想い人としても歌姫を救えなかった精神科医であるスギヤマミサオはこうして事件に巻き込まれていった・・・。

②テーマ「トラウマ」・・・表現に全て意味を求めるべき?苦悩もアートである。
一度も精神科の病院ともいってないし、人気歌手ともいってない。
存在し、声を発し、時を流す。それが舞台。演劇。表現。
なんなんだろ?どーしてなんだろ?
このトラウマ感覚をどこまで持ち続けられるかが観た人全てに対する挑戦かもしれない。
わからないと10回言うのは簡単だってこと。
でもこの挑戦、懐かしきファミコンゲーム「たけしの挑戦状」より難しい。
きっとスペランカー並に挫折するだろう・・・。

③テーマ「やりたかったことだった」・・・もっとシンプルにとにかく思うがままに。
 作・演出は神であり創造主なのです。
1.いい歌作って劇中歌わせたかった。
2.STという箱を円卓的に使いたかった。
3.客席にも照明をあて、より共有空間化を図りたかった。
4.笑いは一切取らないで単調さをラストで弾かせたかった。
5.オペレーションルームから手を出したかった。
6.強烈な何かを残したい。それが「なんじゃいこりゃ~!」「わから~ん」であっても。



う~ん、どれでしょ?
(どれでもなかったり・・・)
あと④で深谷さんの催眠術。
少なくとも一人はこれにかかってるかも。


とにかく4月、5月と連続で過去に例の無い演劇を観てしまった・・・。

そういえばラストは女性同士のなぜぜ?なキスシーンで終わったんだよな~。
あれマジキスやったですよね?
バンッのショックでそのこと忘れとった。
ふと思ったのはどMな性質を持った人なら非常にエクスタシー&ファンタジーを感じられる芝居かも。
(なんか変な方向にいきそうなのでこのくらいに・・・)


存在というものに対する根源的な問いにこうだとはっきり言えない時代。
今わからないのにわかったふうに書くのはイヤだとでもいうような作者の想いが漂う芝居でありました。
わからないをわからせてみる。
100%のその場限りの感動より0.01%の何か永続的に引っかかるものを残す。
(この文のニュアンスが伝わるかどうかさえ難しいけど)
そういうことでしょうか?

うな~~~、ふしゅる~~。
(あ壊れた)
[PR]
by kzo10. | 2005-05-06 23:06 | 日 - 日々の出来事 -
<< ひとつ こちとら仕事じゃ!【2005.... >>