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詩客 ~僕の詩一つ、地球に殴り書き~

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走る背中


どこまでも走る
父の背中を追いかけていた

父は大きい
背丈がではなく
その存在が

私には想像がつかない
或る時代を生き抜いてきた背中

大地を握り締め
固くごわごわした力強い手のひら

真面目な働きぶりが目に浮かび
不器用な人生が伝わってくる

私の手のひらが
ああいう風になるには
きっと時代が違い過ぎる

でも
私はどこかでその時代に憧れている

今よりもっとシンプルに
「生きる」ということを感じられた時代

どんな言葉よりも
父の手は語る
苦の中に築かれしもの
日々の葛藤

四人の内弁慶に騒がれ続けた毎日
朝も昼も夜も働きながら
その子らの巣を作ってくれた父

帰れるところがある
それは本当に幸せなこと
今ならやっと少しわかる気がする

走る背中を追いかけながら
ふと思う
いつか私も背中を追いかけてもらえるだろうか

まだわからない

でも

でっかい背中になりたい

心で大きく感じる
でっかい背中に
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by kzo10. | 2005-07-01 23:59 | 詩 - 詩を綴ります -
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