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詩客 ~僕の詩一つ、地球に殴り書き~

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カテゴリ:詩 - 詩を綴ります -( 80 )

七夕ストーリー


7月7日
地上では七夕を祝う

天の川では織姫が彦星の為
誕生日プレゼントと
クリスマスプレゼントと
バレンタインのチョコを持って
さらにそれぞれ
誕生日カードと
クリスマスカードとラブレターを付けて
おまけに年賀状まで書いて
そわそわ待っている

彦星は仕事がギリギリまで続き
待ち合わせにいつも遅れる
でも今日は少し緊張した面持ちで
時間ピッタリにやって来た

ハイテンションで解説しながら
次々にプレゼントする織姫
全部ありがとうといいながら
心ここにあらずの彦星
ただ黙って小さな箱を織姫に差し出す

「…そろそろ渡ってこないか」
と彦星は精一杯の気持ちでつぶやく

一瞬笑顔になった織姫は
すぐに思案顔になり
「また来年晴れたらね」
と楽しそうに宣言した

頭を抱え込む彦星
織姫はまた来年のプレゼントを
楽しそうに考えはじめる

織姫の勝ち
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by kzo10. | 2005-07-07 00:57 | 詩 - 詩を綴ります -

走る背中


どこまでも走る
父の背中を追いかけていた

父は大きい
背丈がではなく
その存在が

私には想像がつかない
或る時代を生き抜いてきた背中

大地を握り締め
固くごわごわした力強い手のひら

真面目な働きぶりが目に浮かび
不器用な人生が伝わってくる

私の手のひらが
ああいう風になるには
きっと時代が違い過ぎる

でも
私はどこかでその時代に憧れている

今よりもっとシンプルに
「生きる」ということを感じられた時代

どんな言葉よりも
父の手は語る
苦の中に築かれしもの
日々の葛藤

四人の内弁慶に騒がれ続けた毎日
朝も昼も夜も働きながら
その子らの巣を作ってくれた父

帰れるところがある
それは本当に幸せなこと
今ならやっと少しわかる気がする

走る背中を追いかけながら
ふと思う
いつか私も背中を追いかけてもらえるだろうか

まだわからない

でも

でっかい背中になりたい

心で大きく感じる
でっかい背中に
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by kzo10. | 2005-07-01 23:59 | 詩 - 詩を綴ります -

生まれた日に生まれた詩


生まれた日に詩を刻もう
やっとこさここまで来た命

生まれた日に詩を残そう
まだまだ歩くこの道端に

もう何年も
仕事して過ぎる生まれた日

それに慣れてしまい
寂しいと思わなくなった感覚が
なんだか少し寂しい気もする

初めてするブログのプロフィール年齢を一つ足す作業

地球を飲み込まんとする想いを塗り込めた
一冊の青い本をもうすぐ世に創り出す
28歳というこの時に
果たしてどこまで征けるのだろう

目覚ましを毎朝止めながら
キーボードを毎日叩きながら
言葉を毎晩組み立てながら

きっと見えて来る

おそらく100年未満の
私という人型パズル

その全貌
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by kzo10. | 2005-06-06 22:12 | 詩 - 詩を綴ります -

めっちゃ


正面から歩いて来た人が
思い出し笑いなのか
一人でめっちゃニヤニヤ

すれ違い際その笑顔に気付いてしまい
つられて私もめっちゃニヤニヤ

そのあとその私を見て
また次の人もめっちゃニヤニヤ

こうして思い出し笑いの輪唱が街中に拡がった

それを見ていた老猫が
あきれてニャーニャー
(人間て…)

笑顔ってなんかうつるわけです

平日の午後
平和な街の楽しい伝染病

COOLな猫には理解出来ないちょっとした事件
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by kzo10. | 2005-05-21 01:20 | 詩 - 詩を綴ります -

今のところ


私がこうして携帯で詩を打っている頃
夜空では月が雲に抱かれて眠る

私がこうして毛布を被り早く寝ようとする頃
風は街にゆっくり絡まって
朝までの静けさの中
恋人たちの寝顔を
密かに盗んでいく

経験しなければ作れない詩もあれば
経験しても描けない詩もあって

私は一人
ぽつんと地球で
まちぼうけ

繰り返す日常も
紡ぎ出す詩情も
全て現実で
全部繋がっている

ならこの青くて丸い劇場で
何の役を演じよう
どんな台詞を叫び語ろう

台詞覚えが悪くアドリブもきかない私

客席の見えない舞台に上がって
続けて来た手探りの一人芝居

今の私は
まだそんなところです
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by kzo10. | 2005-05-14 23:40 | 詩 - 詩を綴ります -

『この街から』


この街から



なかなか戻れない育った家

なかなか会えない
畑仕事をする父

なかなか味わえない
母の作る夕飯

優しいおばあちゃんは元気かな?

バイクと車で飛び回る弟
同じく遅くまで帰らない妹の車
だいたい置いてあるのは父の軽ワゴン

東京に住む弟は元気だろか
横浜にいる俺は頑張れてっかな…

深夜のみなとみらいをバックに
俺はチャリを漕ぎながら
今好きな歌を
声裏返して熱唱する

行き交うタクシーと
工事のおっちゃん達には気を使いながら
七島の交差点を左に折れると
ひっそりとした商店街がじっと見つめてくる

まだまだ俺はよそもんのかな?

ロケット公園を見ながら
スピードを上げる
坂の上の小学校が見えれば
もうすぐ俺の寝城

まだ一年もいないけど
この景色を俺は一生忘れないだろう

この街で踏み出した夢の一歩
二歩三歩と進めていきたい



2005.4.25

携帯でいただいた感想
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by kzo10. | 2005-05-09 00:30 | 詩 - 詩を綴ります -

ひとつ


この命は
一つ

ゲームのように
二つも三つも無い

その一つの命
どう感じてどう定めてどう使っていこう

自然でいたいって人がいた
何故こんなことにって人がいた
何がしたいんだろうって人がいた
どうしようもなく涙を流す人がいた

その人っていうのは
全部自分の中にいる
私は人だ
人という命だ
それに間違いは無い
なのにまだ
その不思議さに
その凄さに
自覚無きまま生きてる

今いること
それは
それだけでとてつもなく凄いこと

でもそれだけじゃ
なかなかお腹一杯にならなくて
またあなたに命は動かされる

私は私を止められない
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by kzo10. | 2005-05-08 08:30 | 詩 - 詩を綴ります -

はっきりいって


どちらかといえば
要領の悪い方
どちらかといえば
気が利かない鈍感な方
どちらかといえば
不器用で何しても格好つかない方
どちらかといえば
怒りや苦しみの感情は無理やり抑える方
どちらかといえば
いろいろやり過ぎてパンクしちゃう方

失敗だらけだったり
苦しみだらけだったりするけど

下は向かない
後ろも見ない

一気に飛んでこうとも思わないし
もう降りたいとも思わない

泣こうがわめこうが
己が人生

俺はガハハと
どこまでもこいつを笑い飛ばしてやろうと思う

変われ

弱っちい俺

立て

これからだろ

まだまだこれから
まだこれから

何が起きるか起こせるか

やってみないと面白くねえ

行って見ねえと気がすまねえ

じゃ
いくか

ああ
いこう
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by kzo10. | 2005-04-30 18:18 | 詩 - 詩を綴ります -

人心


金切り声をあげ
鉄の塊がすぐ脇を通り抜ける

日々
この声に人が誘われてしまう
そんな時代

呆気ないのは
戦争と変わらない

このホームの向こう側に
望む未来があるとは思えない

それでも人は
毎日電車に跳び
命を絶とうとする

それでも俺は
毎日電車に乗り
命を預けている

電車に決められた命は
行き場を無くしてしまうから
心の行き先を
俺は一人
決めることにした



2004.7.28 作


まだ電車通勤をしていた頃の詩。
JR福知山線脱線事故犠牲者のご冥福を祈りつつ、ここに記す。
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by kzo10. | 2005-04-28 01:41 | 詩 - 詩を綴ります -

から


なんかちょっと
からっぽになってみた
いきをすってはくだけの
すっからからっぽになってみた

でもねめからは
ぽろぽろこぼれる
こころのおがわ
さらりらながれる

やっぱからっぽにできないや
なかったことにはできないや

ならね
ぜんぶつんでこう
はいるだけぜんぶつめこんで
つぎのほしまでもってこう
いつかまたきみとはおなじくうきをすうから
もうからっぽになろうなんて
ぼくはおもわないことにした
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by kzo10. | 2005-04-26 01:55 | 詩 - 詩を綴ります -